寝具のQ & A ー夏の機能性解説ー

Q. 夏にエアコンを使わずに寝ています。どんな素材の寝具を選べばよいでしょうか。

A.

日本の夏は気温が上がるとともに、湿度も高くなります。この、多湿な環境が夏の寝苦しさの原因の一つとされています。湿度が高いと、寝床内が蒸れてしまい、汗が蒸発しにくい環境になってしまいます。この環境では、体からの熱放散がうまく進まなくなり、いつまでたっても深部体温が下がらず、なかなか寝付けなくなってしまいます。もし、寝付けたとしても、背中部分等のムレを逃がそうとし、寝返りが頻繁に起こってしまい、その結果、夜中に目が覚めやすくなってしまいます。

湿度がポイント

 

この気温と湿度との関係は、不快指数というものでも明らかになっています。不快指数とは、気温・湿度の関係式から求める数字で、人体の感じる不快感の程度の目安となるものです。不快指数が70以上では一部の人が、75以上では半数以上が、80以上ではほぼ全員が不快と感じるとされています。例えば、室内気温26℃湿度78%の時は不快指数が76.3で、半数以上が不快と感じてしまいます。ところが、同じ26℃の室温でも、湿度が54%の場合では不快指数73.5で、不快に感じる人が一部となります。

 

体感

体感表

 

それでは、湿度を少しでもとる機能性のある寝具とはどういったものがあるのでしょうか。

その一つに、麻があります。麻の繊維は水分の吸湿、発散性が速く、汗ばんでもべとつきにくい構造となっています。また、繊維が中空になっており、熱伝導率も大きいため、体温を奪って速やかに放熱するので、肌に「涼感」を与えてくれます。まさに夏にピッタリの素材といえるのではないでしょうか。

また、素材の特徴を知った上で、自分に合った寝具を選ぶことが大切です。綺麗好きで、こまめに洗濯をしたい方は自宅の洗濯機で洗濯しやすい素材を、汗をかきやすい方は吸水性に優れた素材、例えば綿や麻のガーゼケットやタオルケットを、汗で菌の繁殖が気になる方は抗菌加工されたものを探してみてはいかがでしょうか。

暑く寝苦しい夜も、自分に合った夏の寝具で快適に眠り、夏を満喫してみてください。