抱きしめたい!新商品 ぎゅっとコミュニケーション「ハグビー®」 発表 |
株式会社京都西川は、東洋紡STC株式会社(本社:大阪市北区、社長:佐野茂樹)と株式会社国際電気通信基礎技術研究所(本社:京都府相楽郡、社長:平田康夫、以下、ATR)との3社で共同開発した、ぎゅっとコミュニケーション「ハグビー」を9月上旬から発売します。
「ハグビー」は、ATRの石黒 浩ATRフェローらが中心となって開発した、ヒトをイメージさせる最もシンプルな形状をしたクッション型コミュニケーションメディアです。携帯電話などの通信メディアを頭部のホルダーに収納し、抱きしめながら通話することで、通話相手の存在をより強く身近に感じることができます。
石黒ATRフェローらの研究によると、人間は2つ以上の感覚でヒトを感じると、ヒトの存在を強く感じることが明らかになりつつあります。「ハグビー」は、声と触感の2つのヒトらしい表現だけの単純なデバイスにも関わらず、携帯電話では得られない相手を抱いているという強い感覚をもたらし、ヒトと抱き合っているような安心感や親近感を生み出します。
今回、京都西川と東洋紡STC㈱(本社:大阪市北区、社長:佐野茂樹)が共同開発した「ウォームフィール20」に使用している生地を採用することで、従来品よりもさらに抱き心地の良さを感じることができます。今後は、京都西川の販売体制を活かし、幅広い年齢層へのアプローチを行います。
※「ウォームフィール®20」は東洋紡の登録商標です
(1)「ハグビー」のストレス軽減効果は住岡英信ATR石黒浩特別研究所室長と石黒ATRフェローによって、科学的に実証されています。実験では、血液中と唾液中のそれぞれのコルチゾール(ストレスで増加するホルモン)濃度の変化を調べました。
被験者を、「ハグビー」を抱きしめながら話をするグループと携帯電話で話をするグループに分けました。その結果、「ハグビー」を抱きながら会話をしたグループでは、血液中、唾液中ともに有意にコルチゾールが減少していることが分かりました。
(2)子どもたちに落ち着いて人の話を聞くことを促進する効果も明らかになっています。30人程度の子どもたちに話をする際、「ハグビー」を抱きしめながら話を聞いてもらうと、子どもたちはその場で落ち着いて話を聞くことができました。一方で、「ハグビー」を使用しない場合は歩き回りや私語が見られました。同様の効果は高齢者に対しても観察されます。
(3) 就寝前の幼児に「ハグビー」を通して母親の声を聞かせると、落ち着いて横になることが観察されており、入眠の促進も期待されます。さらには、若い男女が「ハグビー」を通して会話すると、相手に対して関心があるような行動が増加することもわかっています。
以上のような実験から「ハグビー」はストレス軽減効果、子どもや高齢者に対する集中力強化、寝かしつけ、身近な人への心の寄り添いに対する促進などの効果が見込まれます。(以上の実験はATRが行っています。)